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納豆アレルギー


納豆摂取後の5−14時間後の遅発性に、蕁麻疹や呼吸困難などのアレルギー症状が誘発される事があります。意識障害を伴うアナフィラキシーショックになることもあります。これは、大豆や納豆菌由来ではなく、納豆の粘稠物質であるポリγ-グルタミン酸(PGA)が主要な原因抗原とされています。PGAは分子量が大きいため吸収されにくく、腸管内で 緩徐に分解され吸収されるため症状の誘発までに数時間〜半日を要すると考えられています。発症者には海で活動するサーファーのほか、漁業や養殖業など水産関連業従事者が報告されて おり、クラゲなどの刺胞動物にくり返し刺されることでPGAに感作されるという仮説が提唱されています。診断は、病歴と遅発性のアレルギー症状を基に疑い、納豆を用いたプリックテストが陽性であれば確定します。ポリγ-グルタミン酸(PGA)は納豆以外にも食品や化粧品、医薬品などに含まれるていることがあります。