アレルギー基礎講座7 サイトカインの役割
サイトカインは免疫細胞同士が情報伝達に用いるたんぱく質です。アレルギー性炎症において、Th2細胞、肥満細胞、ILC2(グループ2自然リンパ球)が産生するTh2型サイトカイン(IL-4,IL-5、IL-9、IL-13など)は、好酸球性の慢性炎症を引き起こし、アレルギー疾患の症状を引き起こします。また、IL-13は上皮細胞のバリア機能を低下させることで、アレルゲンの侵入を促進します。さらに、IL-4はIgEの産生を誘導し、IL-5は好酸球の活性化を促進します。これらのサイトカインは、アレルギー反応において重要な役割を果たしています。