アレルギー基礎講座7 IgEの役割 IgEは、免疫グロブリンの一種で、好酸球、マスト細胞および好塩基球などの免疫細胞に結合しています。花粉、ダニ、卵白などの抗原が、免疫細胞に付着したIgEと結合すると、細胞は脱顆粒し、ヒスタミン、タンパク分解酵素、ロイコトリエンおよびサイトカインなどの因子を放出します。結果として、血管拡張や血管透過性亢進が生じ、血液が毛細血管から組織に漏出し、蕁麻疹や喘息発作などのアレルギー反応に特徴的な症状を起こします。