アレルギー基礎講座5 デュピルマブとウパダシチニブ
デュピルマブとウパダシチニブは共に、免疫細胞に結合するサイトカインの働きをブロックします。違いは、デュピルマブは皮下注射ですが、ウパダシチニブは経口薬です。さらにデュピルマブは特定のサイトカインの働きをブロックしますが、ウパダシチニブは広範囲のサイトカインの働きをブロックします。アレルギー疾患の適応症は、デュピルマブは12歳以上の重症気管支喘息と15歳以上のアトピー性皮膚炎でしたが、9月から6ヶ月以上のアトピー性皮膚炎に適応が拡大されました。ウパダシチニブは12歳以上かつ30kg以上のアトピー性皮膚炎です。デュピルマブとウパダシチニブはアトピー性皮膚炎の痒みの軽減と皮膚炎の改善にとても有効です。