アレルギー科の役割
アレルギー科の二つ目の役割であるダニとスギに対する特異的免疫療法の普及も進んでおり、8月末の時点でダニとスギに対する舌下免疫療法を始めた人は、それぞれ300名を超えました。今やスギ花粉症は国民病であり、2月と3月には花粉症で困った子どもたちが多数来院します。舌下免疫療法は症状の改善だけでなく、治癒を望める治療法です。実際に舌下免疫療法を実施している患者さんの中には、スギ特異的IgEが低下しつつある患者さんもいます。ペンギンは、アレルギー性鼻炎の有無に関わらず、全ての子どもはダニとスギの舌下免疫療法を実施した方が良いと考えています。さらに子どもの受動喫煙がなくなれば子ども達のアレルギー性鼻炎と気管支喘息は劇的に減少すると考えています。スギ花粉とダニに対する舌下免疫療法を実施する患者さんが、それぞれ1000名を越えることを目標に啓蒙を続けたいと考えています。