乳幼児の皮膚とスキンケア 経表皮水分喪失量2
皮膚の水分量を保持するには皮脂腺から分泌される皮脂と経表皮水分喪失量が少ない皮膚バリア機能が重要です。乳児の体幹四肢の皮膚は薄いうえに、経表皮水分喪失量は高く、皮脂の分泌も低下しているので乾燥しやすい状態にあります。この状態では細菌や汚れなど外界からの様々な刺激を受けやすく、皮膚炎が起きやすくなっています。乳児の体幹四肢のスキンケアには、水分と油分を含む保湿剤が有効です。乳児の顔は体幹四肢に比較して経表皮水分喪失量が少ないので皮脂の代用として油分だけのワセリンが有効です。