RSウイルス感染症 (2)
新生児や乳児がRSウイルスに感染すると急性細気管支炎という、命に関わる重症な状態になる事が有ります。一方で2歳を過ぎると重症化する事はまれで、大人も感染しますが、普通のカゼ程度の症状しかみられません。この違いは、免疫力の違いです。RS感染症を経験するたびに免疫力がアップして、軽症化します。一方で、免疫力のない新生児や乳児の気管支はウイルスにより著しい炎症を起こして、細い気管支がさらに細くなってしまいます。気管支が細くなっても頑張って呼吸ができる間は血液の酸素濃度は保たれますが、体力のない赤ちゃんが呼吸することに疲れると、一気に低酸素状態となり命の危険が出てくるのです。