気管支喘息 (3)
なぜ、喘息の患者さんの気管支で、慢性の免疫反応が起きてしまうのでしょうか。全ての原因がわかっているわけではありませんが、前回赤ちゃんの湿疹でお話ししたバリア機能異常が関連しているようです。喘息の患者さんは、気管支粘膜にバリア機能異常が有るために、ウイルスやダニなどのアレルゲンで生じる炎症が重篤で、その結果粘膜障害の回復が遅れやすいことが一因とされています。皮膚に慢性湿疹ができる時と類似しています。しかも、皮膚の慢性湿疹にステロイドが著効する様に、喘息にもステロイドが著効することがわかっています。